STORY
ゼロから
つくられた。
みつばち果樹園がある山形県東根市神町若木地区。
今では「果樹王国ひがしね」の一翼を担うこの土地も、 かつては果樹園ではありませんでした。
広がっていたのは、どこまでも続く原野と松林。
1943年、この地に開拓者たちが入植し、 何もない場所から農地づくりが始まりました。
道路を切り開き、遠くの堰から水を引き、 冬には雪を溶かして飲み水にする。重い唐鍬を振るいながら、 大地を少しずつ耕していく——その毎日は、想像を超える厳しさでした。
それでも開拓者たちは、お互いに支え合い、 一歩ずつ未来を切り拓いていきました。
しかし、その努力は戦争によって何度も試されます。
開墾した土地は軍に接収され、終戦間近には空襲を経験。 戦後もアメリカ軍による接収で、多くの農家が立ち退きを余儀なくされました。 ようやく育てた畑や作物がブルドーザーで踏みならされるという、 あまりにも過酷な現実もありました。
それでも、この土地を諦めることはありませんでした。
開拓者たちは力を合わせ、土地の返還を求め続け、 長い年月をかけて農地を取り戻します。
その挑戦の先に植えられたのが、りんご、ぶどう、 ラ・フランス、そしてさくらんぼでした。
こうして若木地区は、東根を代表する果樹産地へと成長し、 「果樹王国ひがしね」の歴史を支える地域の一つとなりました。
みつばち果樹園は、その開拓の歴史を受け継ぐ農家の一つです。
私たちは三代目として、この土地に刻まれた先人たちの挑戦を受け継ぎながら、 新しい時代の農業にも挑戦しています。
全国のお客様へのご贈答品発送、直営店「みつばちフルーツ」、そして海外輸出。
受け継ぐだけではなく、新しい価値を生み出し、 この土地の魅力を未来へ届けていくことも、 私たちの使命だと考えています。
一本のさくらんぼの木は、一年では育ちません。
この果樹園もまた、一世代ではつくられませんでした。
ゼロから切り拓いた先人たちの想いを、
これからも一粒一粒に込めて届けていきます。